PDF(ピーディーエフ)とは、電子文書のためのフォーマットのことで、“Portable Document Format”の略です。
拡張子は『.pdf』です。
活用されている場面を挙げると、ネットで公開されている取扱い説明書や注文書・申請書などにPDFがよく使われています。
PDFデータを見るには、Adobe社が公開している無料ソフト『Adobe Reader(アドビリーダー)』をインストールする必要があります。
これは、あくまで閲覧用であってPDFを作成することは出来ません。
PDFファイルを作成するには『Word 2010』、『Excel 2010』などのOffice製品や、『Illustrator』、『Photoshop』などのAdobe製品を使って作成します。
PDFは容量が軽く、見栄えが綺麗ことからメールの添付画像等にも使われる、万能なフォーマットです。
また、印刷用データの入稿フォーマットとしても最適です。
それでは、具体的なPDFの特徴を挙げていきます。
PDFは圧縮してデータを保存するのでファイルサイズを軽くすることができます。
圧縮の方法によっては50MBが10MBになるなど格段に軽くすることができます。
PDFはフォントを埋め込んで作成できるので、フォントの添付し忘れを防ぐことができます。
これにより、印刷会社にフォントがあるかどうかの確認作業が無くなるので、使いたいフォントを自由に使うことができます。
PDFは使用されている画像データを全てまとめ、ひとつのファイルとして作成するので画像の添付忘れがなくなります。
これにより、入稿するファイル数が最小限で済み、画像データの入稿もれによるリンク切れも起こりません。
データがコンパクトになることで、データを受ける側と渡す側のやりとりがスムーズに行えます。
さらに、PDFはAcrobat・Acrobat Reader・AdobeReaderで中身を見ることができるので、リンク画像が壊れているかどうかのチェックも可能です。
PDFはフォント・画像の埋め込みが可能で、PDFを作成した時に元のソフトウェア(OSやアプリケーションのこと)とは全く別の形式になっています。
またデータを受け取る側にAcrobatなどのPDFを処理できる環境があれば、同じアプリケーション(word、Illustratorなど)が用意されている必要もありません。
つまり入稿先の環境を気にせずにデータを作ることができるのです。
PDFはデータの仕上がりイメージを確認する事が可能です。
Illustratorなどでデータを受け取ると、バージョンの違いやフォントが無いなどでエラーが表示され開くことができないことが多くあります。
また、PDFは印刷物と限りなく近い表示ができるので、印刷物が出来上がってからの色が全く違うといった不安を取り除くことができます。